皆さんすでにご存じの方も多いと思いますがファイザー/ビオンテックのワクチンは-70°Cで出荷、保管が必要で、いったん解凍後は5日以内に使用しなければなりません。モデルナのワクチンは、比較的穏やかな-20°Cで出荷でき、冷蔵庫で30日間安定となっています。

どちらのワクチンも2回接種が必要で、ファイザーワクチンは21日、モデルナワクチンは28日間隔となっています(配給の問題もありある程度間隔は延びてしまうことは許容されるようです)。

ファイザーワクチンは16歳以上、モデルナワクチンが18歳以上で認可されています。

ファイザーワクチンの最小出荷サイズは975回分。モデルナワクチンは100回分で出荷されるそうです(海外での報告ですので日本への出荷のサイズの詳細は不明ですが)。ファイザーのワクチンの場合は最小サイズが大きいので、接種施設への分配量など、ワクチンがなるべく余らないように事前の細かな計画が必要と思われます。いったん解凍したワクチンは保存時間に限りがあり廃棄処分となるため、海外では当日余ったワクチンを打ってもらおうと、「ワクチンチェイサー」と呼ばれる優先接種の対象外の人たちが、接種会場の周りに待機している姿が報道されています。確かに余ったらもったいないのでそれもありかと思いますが、その人たちの接種状況も必ず記録されてないと、ワクチンチェイサーの2回目の摂取時期がちゃんと守られるかどうかも問題かもしれません。

日本でのワクチン接種開始までにはまだ少し時間があるので、海外の例も参考にしながらできるだけロスなくスムーズにワクチン接種ができるといいのですが。