新型コロナウイルスに感染しても40%のヒトは無症状で経過することが分かっています。無症状のヒトが他人へ感染させる可能性があることも事実です。新しいコロナワクチンはこの無症候性感染を予防し、他人への感染を防ぐ効果はあるのでしょうか?

ワクチンがウイルス伝搬を防ぐ効果については、モデルナのワクチンの臨床試験でその効果が示唆される結果が得られました。

臨床試験の参加者は、ワクチン投与前と投与4週目(2回目の投与を受けに来た際)に、鼻咽頭からウイルスを採取する方法でPCR検査を受けました。ワクチン投与前にはPCR陰性で、無症状の参加者のうち、4週目にPCR陽性であったのは、プラセボ群では39人(0.3%)、ワクチン群では15人(0.1%)でした。ワクチン群では無症状の感染者を減少させていました。これらのデータは、1回の投与後でも、ワクチンが無症候性感染の予防に効果があることを示唆しています。(最終レビュー/更新日は2021年1月20日)

ニューイングランドジャーナルオブメディスンからの引用です。

ワクチンは無症候性感染も防ぐ効果が期待出来そうです。そうであるなら他者への感染も減少させることができるでしょう。しかしワクチンの効果は100%にはならないので、今まで通り、マスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンスを継続することでさらにリスクを減らすことができるでしょう。